3月24日Houdini VFX セミナー 2016 東京にて、15分程度ですが、登壇させていただける事になりました。
VEXとPythonの学習方法と、Wrangle本のポイントを話すことになると思います。
おそらく、来場者全員が「こいつ誰やねん」となると思います。
けれども、へこたれません!少しでもHoudiniユーザーのモデルケースになれればと思います(^ー^)

皆が「Houdiniすごいよ」「すごいよ」と言っていても、あんまりどういう経緯で
Houdiniを触り始めたかを話している人、あんまりいないですよね。
普通にCGプロダクションに入ってHoudiniをやっている人もいれば、そうでない人もいるはず。
今回はそうでない人が、なんでHoudiniを利用しているのか、という事を書きたいと思います。

——————————————————————————
ことの始まりは、学生時代にさかのぼります。
高専のインターンシップでDOGAをやっていて「この学校でなら3Dができるんだ」と勘違いした僕は高専への入学を決めました。
しかし入試の面接で言われたのは「いや、うちではそういうのはあんまりやらないけど」「!!」

けれども、一応CG同好会のようなのがあって、そこで3dsMaxというソフトがあるのを知りました。その時は、学生版が10万だったかな。バイトをしていなかった僕は親に頼みこんで3dsMaxをゲットします。そしてちょっとだけあったDOGAで動画を作る授業では、自分だけ高いソフトを使ってガンダム作って無双していました。
今考えると完全に親不孝な上にレギュレーション違反で最悪なクソガキですね…。

その際に3dsmaxのプラグインを買うお金がなくて、Houdini9か10をインストールしたと思います。
しかし、最初は「???」となり、途中であきらめてしまいました。
その後、僕に何度かのターニングポイントが訪れます。そうして僕はもう一度Houdiniを再開していきます。

——————————————————————————

■第1のターニングポイント
文化祭用にEVAの3Dの動画を作ろうとしたときです。
動画を作る途中で、神奈川県の地形を作る必要がありました。
そこで僕が何をしたかというと1個1個高等図にそってポリゴンを打っていたのです。
これに2週間以上かけていました。
その時僕の頭の中にはheightmapから山を作成するなんて発想はなかったのです。

■第2のターニングポイント
卒研の先生に3dsMaxで電磁気学のビジュアライゼーションができますよと唆して、手付のアニメーションをやったのです。
…今思い返しても完全に詐欺師。Pythonを使いやがれと。
全然正確なビジュアライゼーションになっていないし!!この件は今でも深く後悔しています。
この後悔が今のHoudini原動力の一つかも。

■第3のターニングポイント
卒業した後、立体映像が得意の放送技術会社に就職します。カメラや照明、編集、3D、VE、ネットワーク・・・
色々選択肢がありました。その中で僕の最初の仕事はプログラミングをすることでした。しかし、これは想定外でした。
なぜなら、僕は学生の頃は怠けてプログラミングできる友人からコピペしていたからです。
「大変なことになった」
そこからは、ヒーヒー言いながら業務をこなしていきます。そんなある日、学生のころにインストールしたHoudiniを思い出します。
「あれ?プログラミングと昔触ったあのプロシージャル・・・?なソフト、考え方が似ているような・・・」

「Houdiniも11の最新版が出ているし、久しぶりにやってみるか」

——————————————————————————

「すごい・・・」

遅すぎたブレイクスルーが起こりました。
ガラスのコップをバーンと打ち破るごとくHoudiniというソフトの魅力を知ったのです。
確かに最初にインストールしたときは、エフェクトがタダで作れる?FumeFX買わなくてすむ?ラッキー!!と思っていました。しかし、そうではないのです。非破壊的でプロシージャル。普通に手作業でやっていたら絶対にできないようなものが、「ぱっ」とできる生産性の高さ。

このソフトが何故ここまで評価されるのかを僕が知るのには、一度大きな山を越える必要があったのです。

それからはcmiVFXの基本編のやつを手当たり次第にやりました。ここで、思ったことは正直なんでこんなに面倒くさいんだ!!という事でした。
他のソフトならワンボタンでできることがHoudiniでは数個以上のノードを組み合わせなければ実現できません。話にならん!!
し・か・し

ネットワークがすべて繋がったとき。Outputが出たとき。
ある結論に達します。「Houdiniやっててよかった」

学生の頃のあの2週間、Houdiniならノープラグインでほんの数分です。
電磁気学もpythonのnumpyモジュールを入れればmatlab並みの「正しい」動作をビジュアライゼーションできます。
そして、なによりも毎回バージョンアップの度に新しい感動があるのです。「pyroすげー!openVDBすげー!FEMすげー!PBDすげー!群衆すげー!」
こんな刺激的なソフトないよ!動画を作るだけじゃない!なんでもできる!誰も作ったことのないようなものが作れる!やった!

プロダクションでバリバリHoudiniをさわってる人、土日の休日だけHoudiniさわってる人、まだHoudiniをはじめていない人!
みんな!今すぐ自分にしかできないことをしよう!!!

ちなみに今の僕の目標は「漫画のネームをCOPに入れたら全自動で完成された漫画が出力されるシステム」を作ることです。

身の上話は以上。
——————————————————————————

カナダ大使館では、自己紹介はちょこっとだけやって、Helpの見方やVEXの扱いに時間を割きたいと思います。
まだまだ未熟者ですが、当日はよろしくお願いします。

>>一覧にもどる